PHPの変数は$name
のように、$
(ドル)マークの後に任意の名前を付けます。
ただし、PHPの変数には一定の命名規則があります。
(英数字、日本語、アンダースコアのみ)
変数を使うメリットは、例えば長ったらしいコードを何回も使い回す場合、変数に格納した方がコーディングが楽になるでしょう。
ユーザーの入力値を格納したり、変数同士の計算など様々な使い方ができます。
変数に代入する
変数に値を格納することを「代入」といいますが、=
(イコール)を使って以下のようにします。
$変数 = 保存する値
サンプル
1 2 3 4 5 |
// 変数に名前を格納 $name = '田中かなた'; // 変数の中身を表示 echo $name; |
以下のように表示されます。
田中かなた
変数の上書き
同じ変数名に別の値を代入すると、古い値は新しい値に上書きされます。
サンプル
1 2 3 4 5 6 7 8 |
// 変数に名前を格納 $name = '田中かなた'; // 同じ変数に別の名前を上書き $name = '小川わがお'; // 最初の値は消えて上書きされる echo $name; |
以下のように表示されます。
小川わがお
変数の演算
変数同士の演算
数値が格納された変数は演算(計算)も可能です。
サンプル
1 2 3 4 5 6 7 8 |
// 変数に 16 を格納 $num01 = 16; // 別の変数に 24 を格納 $num02 = 24; // 変数同士をプラスする echo $num01 + $num02; |
以下のように表示されます。
40
変数と数値の計算
サンプル
1 2 3 4 5 |
// 変数に 10 を格納 $num03 = 10; // 変数 + 4 = 14 が出力 echo $num03 + 4; |
以下のように表示されます。
14
変数のインクリメント
数値に+1するとき++
(インクリメント)を使いますが、変数にインクリメントすることもできます。
サンプル
1 2 3 4 5 6 7 |
// 変数に 10 を格納 $num01 = 10; // 変数に +1 する $num01++; echo $num01; |
11
10に1がインクリメントされ、11と表示されます。
変数の命名規則(ルール)
PHPの変数は何でも好き勝手名付けられるものではありません。
使える文字
- 英数字
- 日本語文字
_
(アンダースコア)
※日本語文字は一般的には使いません。
ルール
- 先頭に必ず
$
(ドル)マークを付ける - 先頭に数字は使えない
- スペースを含めてはいけない
- 大文字と小文字は区別される
良い例
- $name →○
- $tel_01 →○
- $テスト →○
悪い例
- $tel num →×(スペースが入っている)
- $01num →×(数字が先頭)
命名規則を決める
上記のルールを守れば変数には好きな名前を付けることができます。
ただ、以下のように規則性がなかったり、意味が分からない命名をすると、メンテナンス性が悪く、可読性に優れないため、命名には規則性を持たせましょう。
悪い命名例
- $t_01 →意味が分からない。
- $telNum、$zip_code →命名パターンが一貫していない。
良い命名例
- $tel_01
- $telNum、$zipCode あるいは $tel_num、$zip_code
最後に
変数に思うように値が代入されない場合は、変数の命名ルール、変数の上書きあたりを見直してみましょう。
意外と単純なミスで格納されていないことは多いですよ。